本の紹介
本の紹介39号
七夕といえば7月7日ですが、旧暦での七夕は今年、8月2日にあたります。
国立天文台HP“ほしぞら情報2014年8月”によると、「この日の宵空には七夕の星々が空高く昇り、上弦前の月が南西の空に輝きます」とあり、晴れれば一年に一度の再会を果たす彦星?織姫星が観測できるようです。
風が心地よい夏の夜に、天体観測はいかがでしょう。
今回は星についての身近な視点で知る図書3冊をご紹介します。(3冊とも図書館1Fの学生図書コーナーに配架しています。)
縣秀彦監修
『星の王子さまの天文ノート 』
(河出書房,2013.2)
請求記号 440/13学
サン=テグジュペリの『星の王子さま』のイラストが表紙を飾るこの一冊。本書では星座だけに限らず、月や太陽系の惑星、流星に彗星、そして銀河に至るまで、幅広く天文について知ることができます。天文といっても堅苦しいものでは決してなく、かわいらしいイラストや美しい写真を織りまぜながら、楽しく天文学を解説しています。「月はどのようにして生まれたのか」、「流れ星とは」、「タイプ別星へのアプローチ」など心惹かれるテーマも多数あり、天文学初心者にとっての入門書に最適な一冊です。
駒井仁南子著
『星座がもっと見たくなる : 星座の物語と見つけ方 : ガールズ?スターウォッチング?ブック』
(誠文堂新光社,2012.6)
請求記号 443.8/12学
星座にはそれぞれ由来となった伝説や神話が存在します。本書では星占いでよく知られた12の星座?“自分の星座のおはなし”と、“春夏秋冬の星座のおはなし”を紹介し、皆さんを神秘的な世界へ誘います。
まず気になるのはやはり自分の星座のおはなしでしょう。12ある星座は、それぞれの名前はよく知られていますが、個々の星座に名付けられた理由はあまり知られていません。例えばてんびん座はギリシア神話の女神アリストレイアのてんびんが由来、さそり座は狩人オリオンを刺したさそりが由来です。挿絵がとてもかわいらしく、親しみを持って星座を学ぶことができる一冊です。
石井ゆかり, 鏡リュウジ著
『星占いのしくみ : 運勢の「いい」「悪い」はどうやって決まるのか?』
(平凡社,2011.9)
請求記号148.1/11学
テレビや雑誌でよく見かける星占い。ついチェックしてしまい、占いの結果に一喜一憂してしまう、などということはありませんか?しかしなぜ星座ひとつで、恋愛運や仕事運、金運などさまざまなことを占うことが出来るのでしょうか。本書ではその星占いのしくみを詳しく解説しています。「占星術は、単なる12種類の性格分類?タイプ分けにとどまらない、奥行きの深いシステムから成り立っています。」(p.15)とあるように、非常に奥深く難解な世界ですが、一つ一つやさしく説き明かしてくれます。
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