本の紹介


 3月に入り、少しずつ春の息吹が感じられるようになりました。空の青、草木の緑、そして色とりどりの花たち???春は一斉に私たちの世界を彩っていきます。また自然だけではなく、街を行き交う人々の装いもパステルカラーや花柄のものなど華やかな雰囲気のものになっていきます。今回は春とともに鮮やかさを増す「色」に関する3冊の本を紹介します。


永田泰弘、三ツ塚由貴子著『よくわかる色彩の科学』

普段の生活のなかで、色を意識することはあまりないかもしれません。この本では色とは何か、光とは何かといった科学的な基礎知識から色の持つイメージや心理的な効果、インテリアやおしゃれに役立つ配色の基礎に至るまで、様々な角度から色について解説しています。その中でも「第6章商品は色で売れる」では家電や食品、服、車などそれぞれの商品においてどのような色のイメージや効果が利用されているのかが述べられています。普段何気なく使用しているものでも、色の効果が巧みに利用されていることに驚かされます。

吉岡幸雄著『「源氏物語」の色辞典』

源氏物語にはさまざまな色の衣装が登場します。この本では平安王朝の多彩な「襲の色目」を『源氏物語』五十四帖に沿って再現されています。「四季二十四節気七十二候というように一年を四、五日の周期に分け、雪月花の風景に眼を凝らす。そこで育まれた一人ひとりの感性が、衣裳や調度に反映されている。」(p. 238より)とあるように、同じ季節であっても、ほんのわずかな変化を見逃さず、衣裳に反映させるところに、季節を大事にする日本人の心がよく現れています。本書を読むと、まるで絵巻物のように華やかな平安世界が思い浮かんできます。

トミヤママチコ著『はじめてのパーソナルカラー』

 口紅やチークを選ぶ際に、自分に似合う色がどれかわからず、悩んでしまうことがありませんか。そんなときに役に立つのがパーソナルカラーです。パーソナルカラーとは「ひとりひとりの魅力を引き出す」色であり、それはひとりひとりで異なっています。本書はパーソナルカラーの探し方から洋服や化粧品、インテリアなどの目的に合わせた活用方法までわかりやすく案内してくれます。特別とじこみには、本当に似合う色が試してすぐわかるリップカラーシートがついています。


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