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―継承と発展

　昨年4月、梶山千里前学長の後を受け、学長の職を拝命いたしました。2011年の学部改組から10年が経ちました。この間、長い歴史を有す福女大は、「次代の女性リーダーを育成」を基本理念に、その性格を「国際」と「文理統合」に重きを置く教養教育に特化して、目覚ましい進展を遂げることができました。そこには、学科専門は言うにおよばず、全寮制教育あり、36大学?部局に及ぶ一流の海外提携校あり、リーダーシップ教育あり、充実した言語教育などがあります。学生たちは、いわゆる他大学との差異化を図る仕掛け（ユニーク＝特権）を享受することができます。学生の皆さんには、この舞台を十分に活用し、誇りをもってFWUアカデミック?ライフを送っていただきたいと思います。

　外部評価が全てではないことは承知していますが、「Times Higher Education（THE：タイムズ?ハイヤー?エデュケーション）世界大学ランキング日本版」では、全女子大学中第2位の高い評価を得るまでになりました。＜学生の大学＞と＜地域の大学＞の理念を中心に据えながら、高い教育研究力にもとづくこの評価を、さらに伸展させることが私たちの課題であると心得ています。

 

 

 

 

　福女大は、2023年に創立100周年を迎えます。次の一巡りに、更なる発展を祈念し、全員出動態勢で大学の運営を図るべく、4つの輪（学生、教員、職員、卒業生）で駆動する大学をイメージして、“FWU on the Move (Four Wheel Vehicle)”の標語が生まれました。リーダー教育を標榜する大学として、誰もが率先垂範する姿勢を体現しています。

　100年の伝統は我々の記憶の中に無形の蓄積として宿っています。この間、記憶を甦らせながら、記念の年を迎える準備をしてまいりました。本年は、プレイベントとして、さまざまな企画が進行します。地域社会との連携をはかり、持てる教育研究力をいっそう加速させるために、先駆けとして、春学期には「女性リーダーシップセンター」と「国際フードスタディセンター」のキックオフ?ミーティングを開催します。福女大フィルハーモニーオーケストラをはじめ、各サークルも祝意を示す活動の準備に余念がないものと信じます。

　コロナ禍を見据えながらの活動となりますが、皆様のご協力とご支援をお願いいたしまして、年頭のご挨拶といたします。
 

 

 

 

https://www.instagram.com/fwu100th_kinenshi/

　#へんさん室の窓
　#福岡女子大学は2023年に100周年を迎えます
 

 

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