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福女生に聞く、私の研究ライフ☆

「福女生に聞く、わたしの研究ライフ☆」vol.5

2014/08/18

 さて、「福女生に聞く、わたしの研究ライフ☆」第5回目note2今回も、栄養健康科学専攻1年の方です。
ぜひ読んでみてくださいね!


5回目は中村強先生の栄養学研究室で研究されている、木下和歌子(きのしたわかこ)さんにインタビューをしました。


                                                       
ではさっそくインタビューをご紹介します。
                           
                            インタビュー日時:平成26年6月24日fine

                                       メインインタビュアー:女性研究者支援室員 栗田(クリリン)bear    
              
                                       サブインタビュアー?文
章起こし:女性研究者支援室員 柴田(しばっちゃん)rabit

 

?大学?大学院について


支援室員 クリリン:木下さん、こんにちは。今、栄養学研究室に所属されていますが、昔から栄養学に興味があったのですか?
木下さん:もともとは、医者になりたいと思っていました。
医師をしている親戚がいて、子どもの頃から医師にあこがれていました。
高校生の時に、医者以外になりたいものは何だろう、好きなものは何だろうと考え直す機会があって、私は食べることが好きだった為、食べることで人を治せるかもしれない、栄養学を学びたい、と考えるようになりました。
支援室員 しばっちゃん:栄養学と医学も繋がりがあるのですね!

 
クリリン:大学に入った時から大学院に進もうと思っていたのですか?
木下さん:学部1年生の時に早渕先生から臨床栄養師のお話をお聞きし、臨床栄養師という職業は医学につながると考え、大学院に進もうと思いました。

 
クリリン:大学院進学の時に不安などはありませんでしたか?
木下さん:ありました。4年生の時、実験がうまくいかないことがあり、自分が研究に向いているのかどうか悩んだことがありました。しかし、もっと自分が実験の方法など積極的に調べて準備万端に実験を行うべきだ、と奮い立たせて悩みを乗り越えました。

 
クリリン:大学院進学について悩んだとき、どなたに相談したのですか?
木下さん:研究室の先生をはじめ、キャリア支援センターの方、助手の先生方、友人たちに相談にのってもらいました。大学院受験の間近まで、このまま就職するべきか、大学院に進むべきか悩んでいました。
 
クリリン:大学院の講義で面白いと思っている講義はありますか?
木下さん:今は、まだ一部の授業しか受けていませんが、その中でも特に栄養指導特論が面白いです。
私たちは管理栄養士としての視点で栄養指導を考えてしまいますが、実際には一般の方に対して指導するものなので、一般的な視点で考えることの大切さを講義の度に感じます。
わたしは普段実験系の研究をしていますが、この講義は疫学的な(調査して数値を出してそこから見える物)研究分野で、初めて聞くことが多いため、とても勉強になります。

 
クリリン:福岡女子大学の魅力はどんなところだと思いますか?
木下さん:研究室の先生や助手の先生、研究室の皆と仲が良いところです。
研究室では、自分の研究だけをわかっていれば良いというものではなく、皆がどういう研究をしているのかわかったうえでお互いに意見を出し合って研究を進めています。そのように研究を進められることがとても魅力的だと思っています。
 
                          
 
 

?研究について
  

クリリン:研究のテーマは何ですか?
木下さん:「ステムマウスを用いたビタミンE投与に対する酸化ストレスの影響」です。
しばっちゃん:ステムマウスって何ですか?
木下さん:今まではアルコールを飲みすぎて脂肪肝になる人が多かったのですが、今はアルコールを飲まなくても脂肪肝になる人が増えています。それを非アルコール性脂肪肝炎といって頭文字をとってNASH(ナッシュ)というのですが、その病態モデルのマウスをステムマウスといいます。
そのステムマウスにビタミンEを投与したところ、肝臓の炎症が軽減したという結果が出ています。NASHになってからビタミンEを投与したら効果があるという報告はあるのですが、NASHになる前からビタミンEを投与したら予防になるのかどうか、という研究をしています。

 
クリリン:ビタミンEってどんな食材に含まれているのですか?
木下さん:アーモンドとかアボカドなど、種子系が多いです。脂溶性のビタミンです。
しばっちゃん:昔、家庭科などで習いましたね、脂溶性ビタミンと水溶性のビタミン!

 
クリリン:その研究テーマになったきっかけは何ですか?
木下さん:先生が研究されている分野を先輩方から引き継ぎました。
私は、薬ではなく食べ物で人を治したいという目標があるで、食べ物関連の実験で結果を出したいと思っています。

 
クリリン:今後、研究を進めるにあたって不安なことはありますか?
木下さん:臨床栄養師の研修を受ける予定なので、研修と研究が両立できるか不安です。
まとまった期間に研修が入るので、研修に行くまでに実験を進めておきたいと思っています。
 

クリリン:学会での発表経験はありますか?
木下さん:先日先輩の代理で初めて発表をしました!初めての発表だったので質疑応答が不安でした。

 
クリリン:今後、発表の機会はあるのですか?
木下さん:まだ予定の段階ですが、来年国内でアジア栄養学会があり、そこで英語で発表があるのではないかと思います。

 
しばっちゃん:発表のために英語の勉強もされているのですか?
木下さん:まだ大して勉強してはいないのですが、もともと英語が好きなので、英語での発表は楽しみにしています。
しばっちゃん:「楽しみ」ってすごいですね!この大学が国際的な環境であることが影響
しているのですか?
木下さん:学部生の頃は大学のWJCのボランティアをしたり、ホームビジットの受け入れをしていました。
しばっちゃん:学部生の頃から英語に親しむ環境があったのですね。

 
クリリン:今後の進路はどう考えていますか?
木下さん:病院に就職して臨床栄養師として働きたいです。

 
クリリン:どんな臨床栄養師になりたいですか?
木下さん:病態に強い臨床栄養師になりたいです。病院での実習の時、管理栄養士の方が右ポケットには薬の辞典?左ポケットにはまた別の辞典を入れられていて常に勉強されているのがとてもかっこよかったです。
そして、医師に患者様の栄養指導について尋ねられたらすぐにアドバイスできるような臨床栄養師になりたいと思っています。
栄養指導によって薬代の軽減につなげられたり、病院での栄養士の重要性をもっと世間に感じてもらえるように尽力したいと思っています。



?キャンパスライフについて
  
 
クリリン:学部生時代、サークル活動はされていましたか?
木下さん:はい、栄養学科の仲間で作ったサークルに所属していて、勉強会をしたり、それぞれ手作りのおかずを持ち寄ったりして集まっていました。

 
クリリン:大学の新しい施設はどうですか?
新しくできた図書館を今後もっと利用したいと思っています。図書館で実験の本を借りたいと思っています。
クリリン:新しい図書館の雰囲気がとても良いですよね。
しばっちゃん:私もよく利用します。
 


?プライベートについて
  

クリリン:趣味は何ですか?
木下さん:お菓子作りや英語、ストレッチが好きです。
もっと上手に調理ができるようになりたいなと思っていて、先日友達の薦めで料理教室の体験に行きました。
臨床栄養師の講義の中で、管理栄養士の武器は、栄養指導の内容を形(食事)にできることだという話を聞きました。自分にはまだ足りない調理の基礎を勉強して、もっと調理ができるようになりたいです。
クリリン:趣味が仕事の目標にもつながっているのですね。
 


?学部生のみなさんへひとこと!
  

クリリン:最後に、進学を考えている学部生にひとことお願いします。
木下さん:わたしは、もっと専門性を深めて勉強したいと思い、大学院に進学することにしました。
大学院に行ったら学部よりも深く学べます。しかし、大学院に進学するのであれば、どういうことを追究したいかという目的がはっきりしていないと行く意味がないと思います。そして、将来どうなりたいのかをまず自分で考えたうえで、周りに相談することも大切なのではないでしょうか。相談していく中で、新しい発見もあると思います。
「大学院に行かなくてはいけない、就職しなければいけない」と、ひとつに集中して考えるのではなく一歩下がって考えてみることも効果的です。学ぶ意欲があればどんどん先に進んでほしいと思います。
 
 
木下和歌子さん、とても明るくインタビューに答えて頂き、ありがとうございました!


「福女生に聞く、わたしの研究ライフ☆」~大学院ってどんなところ?~
 木下さんへの質問がありましたら下記のアドレスに質問をお送りください。


 Mail: frsupport☆fwu.ac.jp
※(☆を@に変えて送信してください。)


送信の際は、“木下さんへ質問です”とご記入ください。
学部生の皆様!質問をお待ちしております!

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